「ライフスタイルの縫製」というブログが、2023年も終わりを迎えるだろう頃、初々しくも始まった。生まれたてのブログらしく、1記事目にはブログを始動するに至った経緯と、今の所感を残しておこうと思う。
まず経緯について、これは時間を今年のクリスマス辺りに遡る。
我々家族は、2人と1匹で暮らしているのだが、皆一様に呑気だ。怠惰に生きているとも言える。
そんな我々も、クリスマスの様式に則り、予定を立てようとしたのだが、ここでも持ち前の呑気を存分に発揮した。端的に言うと、動きだしが遅すぎて何も予約が取れなかった。
ケーキも、チキンも・・・。
予約終了の文字が掲載されたサイトをいくつも渡り歩き、どうにかこうにかしてイベントっぽい様を取り繕うことが出来た。(銀のさらありがとう)
当日、KFCの袋を手に提げた勤勉な人々を横目に買い出しを済ませ、早々に帰宅した。
一通り食べ尽くした後、妻からのある提案を聞き入れて作業に当たる。それがブログの開設作業だった。
ブログは、以前からやりたいという気持ちはあった。自分の雑感や、拘りのアイテムについて話すのは好きだからだ。
だが、如何せんそれについて喋り始めると、滝の水量のような文字数で畳みかけてしまいそうになる。というより、事実そうなっている。
また、そういった仕草は対人コミュニケーションにおいて、一般的に良しとされないことも十分に認識している。
なので、そんな気持ちをポイポイと収納しておける箱があると色々と捗りそうと思っていた。まあ、ブログを始めるよくある理由だ。
とは言え、前述したように怠惰な人間であるため、どうしてもここまで面倒くさいが勝ってきた。文章についても、取り分けて得意意識もなく、書き進めるスピードも遅いため、それもまた、ブログを始めない理由をより強固なものにしていた。
「今回は良い機会かもしれない」
兼ねてより、ブログ開設の打診は幾度と受けていたが、この日に限っては、この提案を聞いた時に、なんとなくそう思った。普段飲まないアルコールのせいか、クリスマスに特段アクティビティを提供できなかった懺悔の念の影響がなかったと言えば、恐らくウソになる気はする。
そんなこんなで、このブログは出来上がった。記事冒頭での「始まった」という表現も、この流れから、妥当なものと言えるだろう。
寧ろ、妥当ではないのは「初々しく」の方で、何度もブログを作っては閉鎖してきた過去がある。故に、これも決してピカピカなブログでは、ない。
初めて作ったのはいつだったっけ。多分、10,11歳くらいだったかな。
幸運にも、早くから専用PCを買い与えられていたため、インターネットデビューは比較的早かった。当時は、航空機シミュレータや、友人から借りたC言語でゲームを作るみたいな本で、よく分からないなりに遊んでいた記憶がある。
テキストサイトも勢いのある時期で、これももれなくハマった。あの時に見ていた文章の匂いが好きだった。下校してPC、習い事から帰ってPCと、日夜インターネットに精を出していた。
その精力的な活動をさらに加速させたのが、MMOオンラインゲームだった。(懐かしくなって調べたら、まだサービス稼働中だったことに驚いた)
友達とゲーム内で集まってダンジョンに潜ったり、課金と非課金での明らかな待遇格差を感じたり、人生経験の未熟さ故に運営していたギルドが崩壊したりと、中々に思い出が詰まっている。
そんな思い出たちをブログで書き散らかしていた。
ゲームイベント記事の投稿で、3,000円分のウェブマネーをもらったりと美味しい思いも出来たが、次第に熱は冷めていき、部活が忙しくなったのを機に閉鎖した。
そこからしばらく期間が空いて、次に始めたのは二十歳も過ぎた頃。
人生迷走気味だったので、現状整理の意味も込めて再開した。
その時代は、俗にいうブロガーブームだった。
自由な生き方・誰にも縛られない暮らしといったフレーズを合言葉に、皆何者かに成りたがっていた。自分も例に漏れず、その風に吹かれ、そんな甘言が垂れ下がっている暖簾に吸いこまれる形で潜っていった。
しかし、何も持たざる若者がいくら自己開示したところで、何の価値も生み出せず、1人のカスタマーとして、盛り上げ役の一部となって消えた。どんな記事を投稿していたか、あまり思い浮かばない・・・。が、無理をして書いていた文章は、中々に辛かった覚えがある。
その後も、作っては消しを繰り返してきたが、最近ようやくフラットな気持ちで書けそうと思えてきた。だって、ただブログを始めるってだけの、誰の役にも立たない記事で、これだけどうでも良い事をあれこれ書いているんだもの。
そう言えば、この「ライフスタイルの縫製」というブログタイトル。元はChatGPTが吐き出した語感の良い単語を繋げただけだが、ツギハギ多め、でも人生といった趣が感じられるタイトルに思えて、なんだか気に入ってきた。
とりあえず、3日坊主にならないように頑張りますー。