タイトルにある通り、今季新しくダウンを購入しました。間違いなく最近で一番高額な買い物です。
元々コート派だったんだけど、街を当てもなく散策していたら、偶然このダウンを見つけてしまいまして。それはそれは見事なまでの一目惚れでして。
というわけで、今年はダウンを買う予定もなかったのに衝動買いしてしまいました。
定価217,800円と中々の金額ですが、嫌いで仕方ない寒い冬の外出が楽しみになるくらい満足感のある1着になりました。
自分はサイズが欠けていたこともあって並行輸入で購入。こっちの方が安く購入出来るから、個人的にはおすすめ。
マッカージュのブランド解説
Eran Elfassyはレザー業界での経験を生かし、1999年にMACKAGE(マッカージュ)を設立。
その2年後にElisa Dahanが加わり、二人が力を合わせた結果、MACKAGEは世界指折の高級アウターウェアブランドへと成長しました。
二人が目指してきた事は明確で、「高いファッション性と機能性の独特なバランス」を用いてアウターウェアを向上させることでした。
MACKAGEのコレクションは、最高級の素材を使用して仕立て上げられたシルエットと精密なディテールが組み合わされており、ブランドの礎である「革新性・デザイン性と卓越した品質への揺るぎない公約」の証となっています。
公式の説明にもある通り、ブランドの立ち上げ人がレザー業界出身なので、ダウンでも随所にレザーが用いられて、全体的にラグジュアリーな雰囲気が漂うアイテムが多め。
最近、ファッション雑誌のLEONで取り上げられてから、じわじわと人気が出始めているらしい。
ブランドとしてはカナダに本拠地を置いている。
カナダでダウンというと、カナダグースが真っ先に思いつくが、マッカージュも負けず劣らず極寒に耐えうるスペックを持っているモデルが用意されている。
商品スペック
ブランド名 | MACKAGE |
---|---|
モデル名 | RILEY |
色 | Black |
サイズ | L(40) |
表地 | ポリエステル100% |
裏地 | ナイロン100% |
別布部分 | ナイロン100% |
リブ部分 | ウール42%, アクリル42%,ポリエステル14%, ポリウレタン2% |
中綿 | ダウン90%, フェザー10% |
ファー | 羊革, 牛革 |
商品レビュー
デザインについて
写真で伝わるか分からないけど、このレザーとファーの贅沢感と迫力がすごい。
全て黒でまとまっているけど、各素材の質感の差でデザインに奥行きが出ていると思う。こういった同色異素材使いは個人的にかなり刺さった。
そして周りと被らないのが、購入を決める一番の理由だった。
住んでる地域が寒冷地ってこともあって、街行く人皆ダウンだ。
一時期、X(Twitter)で黒ダウンが被りすぎるみたいな投稿が話題になっていたけど、居酒屋のハンガーラック内が黒ダウンで賑わっている光景は確かに馴染みがある。
そして、ユニクロとかのファストファッションだから被るとかじゃなく、高いダウンでも結構被る(ロゴとか特徴的な部分が多いからかも)と思っていて、隣で歩いてる人と被ったりしたら気まずいなーなんて、小心者を発揮し、今までダウンは買わずにコート派で過ごしてきた背景がある。
そこでこのダウンなんですよ。
今のところ街中で来ている人はほぼ見当たらず、レイヤード風になっているレザーフード部分は、他の黒ダウンと差別化されている。居酒屋帰りの取り違えられる心配無用。
ここから、各部の詳細を見ていこうと思う。
ダウン本体はポリエステル主体で、切り替え部分にナイロンが使われている。
ポリエステルとは言っても安見えはしなく、撥水も効いていてガシガシ使い倒せそう。
前ボタン部分やベルクロのレザー使いや、ブランド名が刻印されているめっちゃ良いYKK製のジッパーが使われていたりと、細かい部分も拘りがあって流石といった感じ。
左腕部分のブランドロゴは同色でまとめられていて、目立ちすぎずで良い。今確認のために触ったら金属製だったことに気づいた。
肝となるフード部分はオールレザーで裏はムートン張りになっている。肌当たりも気持ちが良いし、フードが大きく良い塩梅で立ってくれるので、顔もコンパクトに見せてくれると思う。このフードは取り外し可能だけど、自分は取ることはない気がする。
防寒性について
公式で-20℃対応を謳っていることもあって、防寒性については申し分ない。
中綿は、800フィルパワー以上の高品質なダックダウンが使用されていて、着ると軽いのに全体を包み込んでくれるふっくらとした感触がある。移動式羽毛布団と言ってしまって、ほとんど差し支えない。
※一般的に700フィルパワーを超えると高品質なダウンとされているらしい。
他に防寒性を高めるものとしては、袖のリブ構造や、裾のドローコード、比翼仕立てのフロント部などで風が入ってこないようなディテールが取り入れていた。
ポケットも前と後ろで2つ付いていて、前部分は裏地が起毛していてハンドウォーマーとして使えるようになっている。これは結構嬉しかった。
着用レビュー
着方としてはフード部分だけ締めるのが一番好き。
ウエスト部分も少し絞られて見えるし、全部閉めるより軽い感じで着られるのもバランスが良いと思う。
全部空けるとムートン部分の主張が強くなって、なんか強そうに見える。これも意外と好き。
気になったこと
ほぼほぼ満点をつけたいところだけど、細かい部分で気になるところを強いて上げると、本体の後ろポケット部分を使おうとするとジッパーがちょっと引っかかるのが気になる。
手袋を着けてる時は、引っかかって生地を傷めそうなので、少し気を使いながらか、前ポケットに入れるようにしてる。
もう一つは、室内を歩き続けると暖かすぎること。
これは贅沢すぎる悩みだけど、そこまで寒くない地域で着たい人はオーバースペックになりがちかもしれない。インナーを調整したりでストレスが無い着方の工夫が必要になりそう。
他ブランドの製品との比較
実は、他にも購入を検討したブランドがあったので、それも参考として残しておこうと思う。
モノが良くても、被りそうだなと感じたブランドについては今回は候補外にした。
HERNO
実は最初に考えていたのがヘルノ。
全体的にスッキリとしたシルエットで、品の良いデザインが好印象。ブランドの主張も少なくて被ってもパッと見て分からなさそうなのと、ポーラテックっていう生地が肌触り良くて、これのダウンコートっぽいモデルが良いなと思っていた。
最終的には、品良くまとめたいならコートを着ればいいじゃないと何処からか声が聞こえた気がして、よりダウンらしいデザインを選ぶことにしたため、候補から外すことにした。
水沢ダウン
マウンテニアは、スペックも良くて、ミニマムなデザインも魅力的だったけど、先述の黒ダウン被る問題を避けるために候補外に。
被りを気にしなければ、ベンチレーション機能などはマッカージュと比べて優位性があるし、本当に良いモデルだと感じる。
TATRAS
ブラントロゴ自体もそこそこ目立って、着てる人をそこそこ見かけるから、本来は候補外となるはずだったんだけど。着ると良かったんだよね。
シルエットや着心地なんかは凄くしっくりきていて、みんなが選ぶのも分かるなって納得でした。
これは欲しかったモデルがウール生地を使っていてガシガシ着たいニーズに合わなかったことと、マッカージュとの比較でデザインに一癖求めていたから選ばなかった。
TATRASに限らず、今上げた3ブランドはどれも良かったから、ダウン悩み中の人は試着をお勧めです。
総評
今回ダウンを着てみて、本当に軽くて暖かいし、座るときもコートみたいにあんまり気にしなくて良いしでとにかく楽。そりゃダウン着る人増えるよねって感想です。
とは言え、コートにはコートの良さがあるので、使用シーンと気分に合わせて使い分けしていくつもりです。1系統だけに絞らないで、そういう振り幅を作るのも楽しいよね。